わけあって、双子の幼なじみと溺甘ルームシェア…♡
杏奈は、意味深にニヤリと口角を上げる。


「…あっ!電車、きたみたいだよ!」


わたしは話を逸らすように、ホームに目を向けた。


電車が、風を巻き込んでホームにやってくる。

その風が、肩上まで切ったふんわりとしたボブヘアの髪を撫でる。


乗り換えはないとはいえ、この電車に1時間も乗らなければならないと思うと、学校近くに引っ越してよかったのかもしれない。
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