わけあって、双子の幼なじみと溺甘ルームシェア…♡
そんな話をしながら電車に乗り込み、ふと後ろを振り返ると…。


両手に重たそうな荷物を抱えたおばあちゃんが、ゆっくりと電車に向かって歩いてきていた。

おそらく、この電車に乗るつもりなのだろう。


しかし、今のままじゃ間に合わない。


「…苺花!?どこ行くの…!?」


杏奈の呼び止める声も聞かずに、わたしはとっさに体が動いていた。


電車から降り、おばあちゃんのもとへ駆け寄る。
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