わけあって、双子の幼なじみと溺甘ルームシェア…♡
まるで、わたしをどこへも行かさないかのように、なぎちゃんはギュッと腕の中にわたしを包み込む。


「な…なぎちゃん。だれかに見られるよっ…」

「こんな時間に、だれもこねぇよ。だから、もう少しだけこうさせて…?」


いつもは意地悪ななぎちゃんが、ガラス細工を扱うかのように、優しく優しく抱きしめる。


声が震えているなぎちゃんを、わたしはこれ以上拒むことができなかった。
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