わけあって、双子の幼なじみと溺甘ルームシェア…♡
破片を拾うなぎちゃんが、上目遣いでわたしを見てくる。


なぎちゃんと視線が合うだけで、顔が熱くなってしまう。


「じゃ…じゃあ、あとお願いするね…!」


わたしは顔を隠すようにして、お風呂場へと急いだ。



湯船に浸かっていると、ふとさっきのことが思い出された。

唇にそっと手を触れる。


『好きじゃなきゃ、こんなことしない』


あのときのなぎちゃんは、いつもみたいな意地悪な顔なんかじゃなくて…。
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