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「皆さん、寒い中ありがとうございます。ちょっと休憩しましょうか」


「わーい!休憩~!!!」


「お前まだ全然働いてねーだろ」


「私カップケーキ作ってきたのよぉ!みんなで食べましょ♪」


「カップケーキ!!?やったぁーー!!心音さんの作るお菓子大好き~!!!」


「俺は2個な」


「ずるい!私も2つ食べたいです!!」


「いっぱい作ってきたから大丈夫よっ」




ワイワイと盛り上がりながら、私達は事務所の中に戻る。



中に入ると暖房をつけたままにしていたらしく、とても暖かい。




「はぁ~…幸せ……」




暖かいココアと心音さんが作ってくれたカップケーキを口に頬張る私。


心音さんの手作りデザートは毎日食べたいくらい大好きな物。




「いっぱいあるから沢山食べてちょーだい♪」


「じゃあ遠慮なく……」




心音さんのその言葉に、私はもう1つ食べようとして手を伸ばす。



と、



「あら、お客さん来たみたいね」


「そーみたいですね……」




久々に聞いたベルの音。

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