request
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「んー……ないねぇ…」
事務所がある最寄りから一駅の所にあるアクセサリーショップへと来た私と蒼空さんと神茂さん。
店内にはピアス、イヤリング、ネックレス、指輪、ブレスレット…などなど、
様々なアクセサリーが揃うこの店で、イヤリングコーナーの部分を隈なく探す。
「こんな量あんのに無いのか……」
「私ここ以外のアクセサリーショップ知らないんだけどなぁ…
神茂さん、そっちはど……」
そっちはどう?と聞く前に、
オドオドと周りの目を気にしながら店内を徘徊する神茂くんを見て、あぁそれどころじゃないんだな…って気づく。
「んー…千恵に聞いてみようか…」
アクセサリーショップ、他にも知ってるだろうし。
そう思い、携帯を取り出して連絡する。
すると、意外にも直ぐに連絡は返ってきて
「そ、蒼空さん!!!こ、これ!」
「んー…?」
私の言葉に、蒼空さんが私の携帯を覗き込む。
横を見ればとても近い距離に蒼空さんの顔。
私が見てっと言ったんだけど、その距離にドキッとしてしまった。