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「もっと一緒にいたい~!!」と叫んでいた亜美ちゃんだけど、これ以上はダメだと思って玄関の鍵を閉めた。
2階に戻ると、戦場だった場所が静けさを取り戻していて。
「し、死んでる…!!!」
「だから死んでねーって」
旅行の時と同じように、心音さんはうつ伏せ状態で倒れていた。
「…寝てるの?」
「寝てる」
急に豹変したかと思えば急に寝始めるからな、と深い溜め息をつく蒼空さん。
「……よし、運ぶかこいつ」
「…今度はどこに?」
「三階しかねーな。布団の場所分かるだろ?それ敷いてきて」
「わ、わかった!!!」
言われた通りに三階に布団の準備をする。
一応ここにお酒隠してるけど、寝てるし大丈夫だよね…?
「用意できたよ!」
「じゃあまたこいつの足持って」
これも旅行の時と同じように、いそいそと三階の布団へ運ぶ。