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この前の時は階段なんてなかったから平気だったけど、今回は急な階段を登らなければいけないため結構体力を使う。
「おらっ」
「あ、また…!」
ドサッとまたしても顔面から放り投げられた心音さん。
けれど、やっぱり起きる様子はない。
「はぁ…疲れた」
「私も疲れた……」
2人してその場に座り込む。
「とんだクリスマスパーティーだな」
「まさかこんな事になるなんて…」
1番クリスマスパーティーを楽しみにしていた心音さんが今じゃ私達の目の前でスースーと音を立てて寝ているのだから。
「お酒の力って怖いね…」
「こいつが異常なんだよ」
いやあなたもキスしてきましたけどね…
なんて事は言えず、口を紡いだ。