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と、
「っ、!ぎゃっ!!」
突如、その腕を引っ張られた。
びっくりして変な声が出たけれど、そんな事はどうでもよくて。
「ダメだよ、安心してちゃ」
「っ…!!」
寝てるはずの心音さんに、
押し倒されてしまった。
「こ、心音さん…!?」
この状況…やばい!!
まだ酔いが覚めてないのか、いつもの心音さんではなくて、
「女の子がこんな夜にのこのこと来ちゃダメでしょ」
「っ、!」
チュッ、と額にキス。
「や、やめてくださいっ…!!!」
私の中で危険信号が鳴りっぱなしだけど、いくら心音さんの身体を押してもびくともしない。
その瞬間、再度この人男の人なんだって事を知る。
「次はどこにしよっかなー」
「どこもダメです!!!」
早く逃げないと…!
もしくは蒼空さんを呼んで…
けれど、蒼空さんは片付けの際に出たゴミを捨てに外に出ているため、いない。
それを思い出し、どうにかしなきゃと思って必死に心音さんの身体を押すけれど、いとも簡単にその手は絡め取られてしまって
チュッ、とその手にキス。
「やっぱり、口がいいや」
「っ!!!」
その目はまるで獲物を見つけた狼のよう。
やばい、今、"優也さん"だ。