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困ったなぁ…っと考えていると、




「ま、洗濯機あるから泊まれないことねーけど」


「え、あるの!?洗濯機!!」


「一階にな。」




そう言われ、蒼空さんに案内してもらうと、玄関のある場所とは逆のところに扉が1つ。


私ここで約2年も働いてきたけど、未だに未開拓の場所がまだあるんだなぁ…


三階に初めて上がったのも今年だったし。


その扉を開けると、


そこには洗濯機が1台とお風呂場、洗面台があって、想像していたものよりもとても綺麗で驚いた。




「お風呂まであるの!?」


「まあ普通の一軒家だからな、ここ」


「湯船まである!!!」


「入るなら勝手にドーゾ」




ここにタオルとか揃ってるから、と自分の家のように教えてくれた蒼空さん。


きっと何回も泊まったことがあるから分かるんだと思う。




「じゃ、俺は二階にいるからなんかあったら呼べ」




ピシャリ、と閉められた扉。


ほんと、ここに住めるなぁ……


なんでも揃ってるし、全く不便な事がないし。



(お湯溜めちゃお♪)



着ていた服を洗濯機に入れ、近くにあった洗剤と柔軟剤を入れて乾燥までを設定する。


お風呂から上がったらちょうど乾いてる頃だろうし、湯船でゆっくりしとこーっと。


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