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(……あれ?)
お風呂から上がると思ってた通りに洗濯機は乾燥まで終わっていて、その服を着ると見に覚えのある匂いがした。
この匂いどこかで…?
「………あっ!」
再度匂ってみると思い出すソレ。
…蒼空さんの匂いだ!
(てことは、この柔軟剤は蒼空さんの物だったのか…)
勝手に使っちゃったけど、いいよね。
私の服から香るその匂い。
なんだか蒼空さんに抱きしめられてるように感じる……
二階に続く階段を登ると、一階よりも暖房が効いているこの部屋はとても暖かくて。
「蒼空さん、上がったよー……って、寝てる…」
ソファーの上で寝ながらパソコンをしていたらしい蒼空さんは、たぶんこの暖かさにやられて眠ってしまっていた。
私が近づいても起きないからよっぽど疲れてたのかな?
顔を覗き込むと、スースーと寝息をたてている蒼空さん。
(可愛い…………)
眠っている姿を見るのは初めてで、意外とまつ毛長いんだな~ってその時に初めて気づく。