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-***-




「おはよー月姫!」


「あ、千恵おはよ~寒いね」


「ほんと寒い~!!」




大学の最寄りの駅で合致した私と千恵は、お互い今日の寒さに身体を震わせる。



一旦家に帰った私は、朝ごはんを食べてから少しだけ仮眠をとった。


約30分くらいの短い時間だけど、意外と目はスッキリしている。




「今日で大学一旦終わりだね~」


「宿題ないといいなぁ」


「高校じゃないんだし、ないでしょ!」




そう言う千恵だけど、夏休みガッツリ宿題出たこと忘れてるのかな?




「………え、誰もいないんだけど」




教室に着くと、いつもは20人くらいいるこの講義なんだけど、始まる5分前だというのに誰もいない。




「今日、講義あるよね?」


「あると思うんだけど…、ちょっと連絡きてるか見てみる」




急いでメールが届いてないかチェックしてみれば、




「………待って、連絡きてた。今日休講だって」


「まじかぁー!!!」




「早起きした意味!!!」っと叫ぶ千恵。



そのメールの内容は、




『私からのクリスマスプレゼントとして、今日は休講と致します。クリスマスパーティーやらでハメを外して遊んだ人達もいてると思うので、朝はゆっくり寝て下さい。』




との事。

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