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「全然気づかなかった……」


「どーしよう、次の講義11時からだよね?」




チラリと時計を見れば、時刻はまだ9時になる前。


あと2時間か…




「あ、ねえ月姫。」


「ん?どーしたの?」




窓の外を見ている千恵に呼ばれて、私も外を見る。




「あれ、小林じゃない?」


「あ、ほんとだ。何してるんだろ」




同じ歳で同じゼミである小林が外で友達たちと雪遊びをしていて、




「私達も入れてもらう?」


「ありかも………」




2時間カフェとかでのんびりするより、


せっかく積もったこの雪で遊ぶ方が楽しめる気がして


私達も小林達の元へと向かった。




「小林!何してんの!」


「おー!千恵月姫コンビじゃん!みんなで雪合戦するけど、する?」


「するする!なんなら入れてもらおうと思って来たし」


「計画通りかよ!」




千恵と小林が話しているのを笑いながら聞いていると、

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