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「そっかぁ、分かった!ありがとう!」
「家がどーしたんですか?」
「んー、蒼空風邪ひいちゃったみたいで。
たぶん私があの吹雪の中呼んだから風邪ひいちゃったんだろうな…
だから、お見舞いに行ってあげたくて」
「けど、家の場所わかんないからどーしようもなくて」そう言う華さんは少し寂しそうな顔をしていた。
「あ、じゃあ私はここで!じゃあね、月姫ちゃん」
私に向かって小さく手を振ってくれた華さんは、私が降りる一個前の駅で降りていった。
……もしかして、蒼空さんは昨日の夜この駅まで吹雪の中行ったのかな?
そー考えると風邪を引かないわけがない。
(やっぱり蒼空さん風邪引いてるんだ)
華さんから聞いたソレに確信がついた。
ほんと、大丈夫なのかな。
最寄りの駅に着き、今日も仕事があるため事務所へと向かう。
その間も蒼空さんから連絡は返ってくる事はなかった。