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「そーいえば、お前仕事は?」


「あるよ。けど陽葵さんに許可貰ってきたの」




その瞬間、ニヤリと不気味な笑み。




「へぇ…?俺のこと心配だったんだ?」


「ち…!違うっ!!あんな吹雪の中飛び出して行ったんだから絶対風邪引くだろうなぁって思って…!」


「それを心配してるって言うんだけど」


「うっ………」




間違ってないし、大当たりだけど…


恥ずかしくて思わず隠してしまう。




「……華さんも、心配してたよ」


「あ、そう。」




あ、そう。って………




「彼女になんで家の場所教えてないの?」




私の中でずっとあった疑問。


付き合ってるならお互いの家知ってておかしくないと思うんだけど。

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