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「体調はどう?」
「…………………」
目が合ってる
けど何も反応がない。
「どーしたの?まだしんどい?」
覗き込むようにして顔色を伺うと、
急に私に向かって伸びてきた手がスルリと私の髪を触る。
「………まだいたの」
「い、いたけど………」
その手が私の頬へと移動すると
「お前、あったかいな」
「っ!」
いつもはつねってくるくせに
今回は優しく私の頬を撫でてきた。
「な、なに…!寝ぼけてるの!?」
スルリと
その手が後頭部にまわる。
と、
「っ!?」
グッと強い力で引き寄せられて
近い距離に。
もう少しで唇が触れてしまいそうな、そんな距離。