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過去の依頼書
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過去の依頼書
「ただいま帰りました!!!」
事務所に着くや否や、勢いよく階段を駆け上り二階に入ると
「あ、月姫ちゃんおかえりなさ…って、どうしたの!?走ってきたの!?顔も真っ赤よ!!」
蒼空さんの家からほぼ走って帰ってきた私は、髪の毛や服が乱れていた。
顔が赤いのは走ったせいでもあるけれど、
たぶん大半が違う理由でだと思う…
「さ、寒くて!走ったらあったかくなるかなぁって!思いまして…!!」
咄嗟に嘘をついたけれど、私の目線は陽葵さんのデスクの右側にある棚の方ばかりを見てしまう。
あそこにあるのか……
「今日は一段と寒いものねぇ~
あ、そうだ蒼空は大丈夫だった?」
「えと…たぶん熱は下がったと思うんですけど…」
ふと思い出してしまった、ついさっきの出来事。
ポッと顔がさらに赤くなるのが分かる。
「あら、何かあったのかしら?」
「な、ないです!!看病しに行っただけですし…!!」
なんで心音さんはニヤニヤと笑ってるんだろ…
見透かされてるような気がして、思わず顔を隠してしまった。