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「月姫さん、おかえりなさい」
「あ、陽葵さん…ただいまです」
三階から降りてきたのは陽葵さんで
三階の押し入れに入っていたであろう心音さんの服を沢山抱きかかえている。
「あら?どーして私の服なんて…」
「押し入れの中を掃除しようしたのに、ずっと心音の服ばかり出てくるのですが?
僕言いましたよね?
ここに置いていいのは5着まで。ですが、今の心音の服は20着以上ありますよ?
………どういうことか、わかるよね?」
「え、えっと………それは…」
「言い訳は聞きませんよ?分かっているならさっさと片付けてきなさい」
陽葵さんが怒ってる……初めてみた。
ニコニコといつも通り微笑みながら喋っているのに、口調で怒っているということが伝わる。
「わ、わかり…ました……」
「ついでに、三階の掃除もして下さいね」
ニコリ、微笑む陽葵さん。
今はその笑顔がとても怖くて
心音さんは「うわぁーーん!」と泣き叫びながら三階へと駆け上っていった。
確かにいっぱいあったもんね…