request






「じゃあ、今日も昨日と一緒で事務所の掃除をお願いします。


出来るだけ、今日で終わらせるように頑張りましょうね。


特に、心音。頑張ろうね?」


「わ、分かってますよぉー……」


「お前まだ片付けてねーのか…」


「あ、あとちょっとよ…!!!今日で絶対に終わらせるから!!!」




昨日いっぱいゴミ袋抱えて持って帰っていたけれど、話を聞く限りまだ服は残っているらしい。



結構持って帰ってたと思うんだけど…


どれくらい押し入れの中に入ってたんだろう。




「月姫さんは、この続きからお願いします」


「はーいっ」




私の仕事はもう終わりが見えてきていて、たぶん午前中には終わると思う。



長かったなぁ…ほんと。


蒼空さんに探せとか言われてなかったら、ここの整理なんてしてなかったのにさ。



頭の中で文句を言いながら進めれば、想像よりも早く終わったソレ。




「終わったーーーーー」




ずっと座っていたから腰が痛くなって、一度伸びをする。




「お疲れ様、少し休憩して下さいね」


「いえ、大丈夫です!
他終わってないところとかありますか?」


「んー…そうだねぇ。

二階はもう終わりますから、残りは一階と三階だね。

でも、三階は心音1人にやらせたいので、蒼空のところ手伝いに行ってくれますか?」


「分かりました!」




笑顔でそう答えたけれど



(蒼空さんのとこか…)



行ったら行ったで文句言われそうな気がするけど…


あんまり気乗りしないけど、陽葵さんに言われて仕方がなく手伝いに行くんだから。

< 193 / 660 >

この作品をシェア

pagetop