request
「じゃあ、今日も昨日と一緒で事務所の掃除をお願いします。
出来るだけ、今日で終わらせるように頑張りましょうね。
特に、心音。頑張ろうね?」
「わ、分かってますよぉー……」
「お前まだ片付けてねーのか…」
「あ、あとちょっとよ…!!!今日で絶対に終わらせるから!!!」
昨日いっぱいゴミ袋抱えて持って帰っていたけれど、話を聞く限りまだ服は残っているらしい。
結構持って帰ってたと思うんだけど…
どれくらい押し入れの中に入ってたんだろう。
「月姫さんは、この続きからお願いします」
「はーいっ」
私の仕事はもう終わりが見えてきていて、たぶん午前中には終わると思う。
長かったなぁ…ほんと。
蒼空さんに探せとか言われてなかったら、ここの整理なんてしてなかったのにさ。
頭の中で文句を言いながら進めれば、想像よりも早く終わったソレ。
「終わったーーーーー」
ずっと座っていたから腰が痛くなって、一度伸びをする。
「お疲れ様、少し休憩して下さいね」
「いえ、大丈夫です!
他終わってないところとかありますか?」
「んー…そうだねぇ。
二階はもう終わりますから、残りは一階と三階だね。
でも、三階は心音1人にやらせたいので、蒼空のところ手伝いに行ってくれますか?」
「分かりました!」
笑顔でそう答えたけれど
(蒼空さんのとこか…)
行ったら行ったで文句言われそうな気がするけど…
あんまり気乗りしないけど、陽葵さんに言われて仕方がなく手伝いに行くんだから。