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「カバンとか置きっぱだけど、大丈夫なの…?」


「探すのに必死でカバンの存在忘れてるんだろ」




その公園でハルトくんを降ろすと、その場所へ駆け寄って行く。




「いない……、みんなどこ行っちゃったの…?」




またしてもハルトくんの目はウルウルと潤みはじめて、


どうやらキャンディの効果はきれてしまったらしい。




「ちょっと周辺探してくるから、お前はハルトとそのカバン見といて」


「わ、わかった」




そう言って、行ってしまった蒼空さん。




「すぐに会えるからね」


「うん………」




そう声を掛けても、不安は消えないよね…


私も小さい頃に迷子になったことがあるから、その気持ち凄くわかる。



レジャーシートに座るハルトくんの横に私も並んで腰掛けた。

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