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「今気づいたんだけど、そのマフラー蒼空のやつじゃない?」




ソレ、っと首元に巻いているマフラーを指差すのは心音さんで




「あ。そうです、寒かったんで貸してもらいました」


「あら~良かったわねぇ」




ニコニコと微笑む。




「はい、ココアね」


「ありがとうございます!」




心音さんの手からソレを受け取って、


熱いからゆっくりと飲んでいれば




「で、もう付き合ったのかしら?」


「ぶっ!」




その言葉に、思わず吹き出してしまった。




「あつっ…!!!」


「あらあら、動揺しちゃって~」




はいコレ、とティッシュを渡してくれる。




「その反応だと、ひっついたみたいね♪」


「な、なっ…!?」




なんで知ってるの…!?


誰にも言ってないし、まさか蒼空さんが言うわけもない…



ましてや昨日の出来事なのに…!

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