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「めっちゃチャラかったねあの人」
「そうだね……」
「あんな人と桜井さんが友達なわけないよ~
桜井さんの周りは清潔で美形な人達ばかりなんだから」
「(確かに……)」
じゃあ、知り合いじゃないのかな?
チャラ男さんは蒼空さんのこと桜井って呼んでたけど…
まあ蒼空さんの名前なんて全学年に知れ渡ってるもんね。
「で、桜井さんに連絡いれた?」
「あ。」
千恵に言われて急いでトーク画面を開ける。
案の定、あのチャラ男のせいでメッセージは綺麗に送られていて
『今度、遊べ』
なんて、めちゃくちゃ偉そうな言い方で送ってしまっていた。
今度、遊べない?って送るつもりだったのにーー!!
(あのチャラ男野郎………)
一発殴っておけばよかった。
しかも既読ついちゃってるし…
すぐに返信が来たソレを恐る恐ると薄目で見れば
『いいけど』
なんて、意外とその文に対して怒ってこなくて
まさかオッケーサインが出るなんて思っていなかったから、思わずガッツポーズをしてしまった。
「良かったじゃん~」
ニヤニヤと笑う千恵は私のその姿になんとなく気づいているらしい。
今だけはチャラ男さんに感謝しよう。
送信ボタン押せたからね。