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「……後悔してる。
アイツがお前に接近してきた時から、もっと警戒するべきだった。
さすがに手出しはしてこないだろうと甘ったるいことを考えてた。
……その結果がこのザマだ。
アイツの狙いは俺なんだって、もっと早くに気づいていれば……」
いつもと違って、なんだか弱々しい声。
こうなったのは全部俺のせいだ、
そう思っているらしい。
……そんな彼に、いつも私にしてくるようなデコピンをしてやれば
「っ…」と、一瞬の軽い痛みに顔を歪ませた。
「悪いのは紛れもなく優さんであって、蒼空さんじゃない。
……蒼空さんが自分を責めるようなことなんて、一切ないよ。」
自分を責めないでほしい。
何も悪くない人が、なんで苦しい思いをしなくちゃいけないんだろう。
全ては優さんの勘違いから始まったこと。
付き合っていると思ったから。
取られたと思ったから。
………何もかも、違うのに。
(依頼だってことを知ったら…)
自分の行動がおかしかったって、考え直してくれるのだろうか。