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それからといい、
優とは連絡先を交換して
よく連絡を取り合ってた。
違う学部だから大学で会う事はほぼなくて
会うとしても、全学部合同で行われる講義とかでたまたま会うくらいで
会ったら挨拶をする、その程度。
私も友達と居たし、優も友達と居た。
互いに友達との仲を邪魔しないようにと気を遣っていたんだと思う。
そんなある日。
「ケホッ、ケホッ」
私は風邪をひいた。
熱はなく、ただ喉が少し痛かった。
これくらいなら平気だと思って、マスクをして講義を受けていたんだけど
途中から急に喉の痛みが酷くなったみたいで
「あ、おはよ。」
「お"はよ…」
久々に会うというのに
声が枯れて酷い声が出た。
次の講義は、全学部合同で行われる講義で
もちろん、その場に優はいる。
いつもなら、挨拶をしてそれで終わりだったけど
「………大丈夫?」
「あっ…うん。ケホッ、大丈夫だから」
その日だけは、少し長めに会話をした。
友達もみんな「大丈夫?」と声をかけてくれていて、その度に私は「大丈夫だよ」と返す。
その流れで、優にも大丈夫だと言った。
どこからどう見ても大丈夫じゃないのに。
ただ、大丈夫じゃないって言ったところで心配をかけるだけ。
それだったら、強がってでも大丈夫だって言った方がいい気がして。