request
「……まあでも
俺が止めたところで、どーせ華はその集まりに行くんだろうね」
その言葉に何も答えずにいたら
「行っていいよ。」
「えっ、…いいの?」
まさかこの流れでOKサインが出るとは思ってなかった。
けれど
安心したのも束の間で。
ホッと安心していた私は
優に押し倒された。
ベッドに押さえ込まれている手。
力が強くて、痛い。
「そのかわり、ちょっと我慢してね。」
朝。
起きて自分の身体を見ると、
「っ…、」
背筋がゾクっとした。
優につけられた痕が身体中にあったから。
これは異常なんじゃないかと、この時にはもう気づいていたと思う。
なんで、こうなってしまったんだろう。
私が勝手にミスコンに出たから?
ミスコンに出る前までは、何事もなく平和に過ごしてた。
……痕なんて、つけられたこともなかった。
冷たい目も、されたことがなかった。
けれど
私がグランプリを取ったのを境目に
優は変わってしまった。
優しかった優が……豹変してしまった。