request






優の事で悩んでいた時、


家のポストに一枚のチラシが入っていた。




(陽葵何でも屋…?)




大きな文字でそう書かれてた。



その下に


"依頼はなんでも引き受けます"


たった一行のその文。




こんなお店があるんだと

ただそう思うだけで特に気にはしていなかったのに



まさか依頼する時がくるなんて、この時は思ってもいなかった。











ある日のゼミでのこと




一つの課題が出された。



その課題は先生が決めたグループで取り組む物で、

私のいるグループは男2人女2人の計4人となっていた。




こればかりは授業の一環だし、避けることなんて出来ない。



その課題はパソコンを使ってやる物で

私たちは図書館に集まって課題を進めていた。




「んー…何か参考資料とかあるといいよなぁ」

「私探してくるよ」




ずっと座っているのも疲れたから、気分転換にちょうどいいと思って席を立つ。




(確かあの辺にあったよね)




ソレがあるであろう場所で、資料を探す。




この日の図書館はいつもより人が少なくて、がらんとしていた。

< 402 / 660 >

この作品をシェア

pagetop