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「はい、コレどーぞ♪」


「わっ!可愛い!!!」





久々に裏の部屋へ来ると、テーブルの上にケーキを二つ用意してくれた。



前の新商品とは全く違ったもので、バレンタインのこの季節限定なのか、ハート型のデザインのそれ。





「コレ写真撮ってもいいですか?」


「いいわよ~ なんなら宣伝してあげて♪」


「は~い!」





見た目が可愛いくて、ついつい写真に収めたくなる。





「あと、コレは浅川さんからね」





ケーキの隣に置かれたソレからコーヒーの良い香り。





「飲み物まで…あとでお礼言っておかないと」




しかもホットコーヒーだし…


外寒かったから凄く嬉しいや。





「砂糖とミルクはここに置いておくわね。」





「じゃあ私向こうにいるから」と、ヒラヒラと手を振って厨房の方へと行ってしまった。



ブラックコーヒーが飲めない私は、砂糖とミルクをいつも通りに入れる。





「………、あれ?湊くん、砂糖入れないんだ」


「はい。ブラック好きなんで」





ブラックコーヒー飲めるなんて大人だなー…



大人っぽい蒼空さんでさえも、未だに砂糖とミルク入れまくってるのに。

まあ甘い物好きだからだと思うけど。

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