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「っ……、甘い物、苦手なんでしょ…」


「言った覚えねーな」





ニヤニヤと笑いながら、目の前のお菓子を食べる蒼空さん。




蒼空さんが帰ってきてから


お菓子の減るスピードがとても早い。





「………、…私も、早く渡したいけど……」


「けど?」





私が作った物は大きいから



さすがに大学に持ってこれなくて。





「………家にあるの」





だから、



大学終わりに


家に誘おうとしていたんだ。





「あー、そう。 





じゃあ帰るか。」


「えっ、」





蒼空さんはその場から立ち上がると





「俺ら帰るわ」





みんなにそう言う。

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