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「ん…?」
私はまだ、足りないのに……
そう思う私はまだ頭がふわふわと変な感じ。
「……酔ってる?」
「へっ…?」
酔ってる?
私が?
「お酒なんて飲んでないよー…?」
確かにずっと頭がふわふわしているし
身体が溶けるほど熱い。
でも、お酒なんて
まだ未成年なんだから飲んでるわけがない。
「………もしかして、」
蒼空さんは焦るようにさっきまで食べていたガトーショコラに目線を移すと
「コレに何入れた?」
それを指差して私に確認する。
「何ってー…チョコでしょう?それから砂糖と~…」
「そんなありきたりな物じゃなくて。何か特別な物、入れたろ」
「特別な物~…?」
ボーっとする頭で考えた。
何入れたっけ?
………あっ、そうだ、思い出した。
「確か肉っぽい名前のお酒いれたぁ~」
「……ああ、ラム酒ね」
「そうそうそれぇ~」
あれれ
なんだか呂律が回らなくなってきた。