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もう少しで仕事が終わる時間帯。



そんな時間だというのに、蒼空さんは未だに2階へ戻ってきてなくて




(もしや……倒れてたりする?)




私も前回川に落ちた時、

気を失ったし…熱も出た。




「……………………」




心配になった私は、
1階に降りて様子を見に行く事に。




(………音がない)




シャワー浴びるって、言ってたよね?


なのに、何も音が聞こえてこないんだけど…



水が床に当たる音くらい聞こえてもいいのに、この空間はとても静かで。





(まさかっ…!)


中で倒れてるんじゃないか、って。




脳内で警報が鳴る。





「蒼空さんっ!!!」




バンッ!!!



勢いよく閉められたドアを開ければ




「うおっ、」




目を丸くして

驚いた表情を見せた蒼空さんがいて





「っーーー!!!」




上半身が露わになっていた。





「急に開けんなよ、びっくりしたわ。」




蒼空さんは焦る様子なんてなくて





「ごごごごめん!!!」




焦っているのは私だけみたいだ。




だって、裸っ…!!!


(初めて見るんだもん…!)


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