request
_________________________________
もう少しで仕事が終わる時間帯。
そんな時間だというのに、蒼空さんは未だに2階へ戻ってきてなくて
(もしや……倒れてたりする?)
私も前回川に落ちた時、
気を失ったし…熱も出た。
「……………………」
心配になった私は、
1階に降りて様子を見に行く事に。
(………音がない)
シャワー浴びるって、言ってたよね?
なのに、何も音が聞こえてこないんだけど…
水が床に当たる音くらい聞こえてもいいのに、この空間はとても静かで。
(まさかっ…!)
中で倒れてるんじゃないか、って。
脳内で警報が鳴る。
「蒼空さんっ!!!」
バンッ!!!
勢いよく閉められたドアを開ければ
「うおっ、」
目を丸くして
驚いた表情を見せた蒼空さんがいて
「っーーー!!!」
上半身が露わになっていた。
「急に開けんなよ、びっくりしたわ。」
蒼空さんは焦る様子なんてなくて
「ごごごごめん!!!」
焦っているのは私だけみたいだ。
だって、裸っ…!!!
(初めて見るんだもん…!)