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「千恵、残念なお知らせがある」
「え、なに?まさか桜井さんに彼女とか?」
「そのまさか」
講義も午前の部を終え昼休憩中。
隣でサンドウィッチを頬張る千恵が「えぇ!!!」っと大声で叫んだ。
「いや、いるとは思ってたけど…実際にそー言われたらなんかショック~…」
「私もショックだわ…なぜあんな奴に彼女なんか…やめときなさいって教えてあげたい……」
「月姫はほんと桜井さんのこと恋愛対象外なんだね」
対象外だなんて…外の外の外の外!!
「あ。噂をすれば」
桜井さんがいる~って目をキラキラさせながら見つめる方向を見ると、蒼空さんとあの綺麗な女の人、そしてあと複数の男の人と女の人で固まっていた。
「いいな~、私もあの輪の中に入りた~い」
「……ほんと、どこがいいの」
冷めた目でその団体を見ていると
「あ、…の!」
急に背後から声がして
「ヒィアッ!!!!」
びっくりして変な声が出た。