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そんな私の両手をお兄さんはガシッと握りしめた。
いやいやいやいや!!!!
突然すぎない!!??
「いや、いやいやいや!ご、ごめんなさい!!!む、無理で「依頼!依頼として出すんで!僕の彼女になってほしいです!!三ヶ月…いや、二ヶ月でもいいんで!!!」
こちらも食い気味……
「一目惚れなんです!昨日見た時!小さくて可愛い人だな~って思って…」
「一目惚れ!!??」
いや、兄妹揃って似すぎ!!!
「こ、困ります!!!そーゆー依頼はちょっと……」
「けど、亜美の依頼は受けてくれたじゃないですか!何でも屋なんですよね…!お願いします!!!」
「いやいや!!それとこれとは話が別というか…!!」
全然食い下がってくれない!!!
ついてくるべきじゃなかった……
掴まれている両手はなかなか離してくれないし、引っ張っても振り回しても離してくれない。
"気持ち悪い"
そんな感情が芽生えて足蹴りしてやろうかと思った時だった、
「ぅわっ…!!」
引っ張られる腕に反して
逆方向に身体が引っ張られたかと思えば、
私の首元には筋肉質な腕が回されていた。