request
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「えーっと…………ごめんなさい、優也さん…」
近くにベンチがあったから
そこまで連れてきたんだけど
「ほんと…酷いわ2人とも……
私がどんな思いでこの時間まで耐え抜いたか…」
スンスンっと泣き始めたから、ハンカチを手渡すと「ありがとう…月姫ちゃんは優しいね……」っと受け取ってくれた。
「それにしては、ずいぶん楽しんでたように見えるけどな」
「た、確かに…………」
蒼空さんの言う通り、
優也さんの頭にはカチューシャ。
首元にはポップコーンバケット。
手にはここのキャラクターであるぬいぐるみ。
「………ち、違うのっ!!!!これは亜美さんが勝手に…!」
「亜美はユーヤが欲しいって言うから付き合ってあげたんだよ?」
「……い!いつの間に!!!!!」
突如現れた亜美さんに肩が跳ねた優也さん。
「蒼空が探しに来てくれた~」
「あ、あ、あんた!!!!何してくれてんのよ!!!」
「何って……高校生を1人にするのはあぶねーだろうが」
「ぐぬぅう…………」
言い返せない…そう顔に書いてある。
蒼空さんは優也さんを引き剥がしたあと、私に「あいつ探してくるわ」っとだけ声をかけて、探しに行っていた。
帰ってきたのはついさっき。
人多いのに良く見つけたなぁなんて感心する。