request




-***-



「亜美ユーヤと一緒が良かったぁ~」




部屋に入るや否や、亜美さんは唇を尖らせてソファに座り込む。




あの後、すぐにレストランでご飯を食べてからホテルにチェックイン。



部屋は2つ用意されていて、


もちろん亜美さんは「ユーヤと亜美はこっち~」って勝手に部屋割りを選んでいたけれど、


「今日は蒼空と朝まで呑むから、あなたたちはそっち!」って優也さんによってそう決められた。


「まじで呑むのかよ…」なんて、
蒼空さんはとてつもなく嫌な顔をしていたけど。




「さすがに部屋は我慢してね」


「ん~わかったぁ~」




もっと駄々こねるかと思ったけど、
意外と素直な子でちょっと安心。




「……名前なんて言うの~?」


「ん?あ、私?」




あ、そっか。まだ名前教えてなかったっけ。


< 84 / 660 >

この作品をシェア

pagetop