request






「ルナって言うの。月と姫って書いて、ルナ」


「ふぅん、だからそのカチューシャにしたの~?」


「……カチューシャ?」


「うん、それ~」




私の手元にあったカチューシャを指差して、首を傾げる亜美さん。




「だってそのカチューシャ、


ティアラに月のマークが入ってるやつだもん」


「えっ」




し、知らなかった。


亜美さんに言われて気づくそれ。


見てみれば


言われた通り、ティアラの中心部分に月のマーク。




「ほ、ほんとだ……」


「え、知らずに買ったの?」


「そーみたい………」


「てっきり名前が月と姫だからそれにしたのかな~って思っちゃったぁ~


………ん?月姫だいじょーぶ?


顔、赤いよ?」




亜美さんに言われてなかったら絶対気付いてなかったそれ。

< 85 / 660 >

この作品をシェア

pagetop