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「ルナって言うの。月と姫って書いて、ルナ」
「ふぅん、だからそのカチューシャにしたの~?」
「……カチューシャ?」
「うん、それ~」
私の手元にあったカチューシャを指差して、首を傾げる亜美さん。
「だってそのカチューシャ、
ティアラに月のマークが入ってるやつだもん」
「えっ」
し、知らなかった。
亜美さんに言われて気づくそれ。
見てみれば
言われた通り、ティアラの中心部分に月のマーク。
「ほ、ほんとだ……」
「え、知らずに買ったの?」
「そーみたい………」
「てっきり名前が月と姫だからそれにしたのかな~って思っちゃったぁ~
………ん?月姫だいじょーぶ?
顔、赤いよ?」
亜美さんに言われてなかったら絶対気付いてなかったそれ。