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大きな露天風呂に着くと、


裸の付き合いってやつのおかげなのか、
亜美さんとは距離が縮まった気がして




「亜美より年上なのに、なんでさん付けで呼ぶの~?」


「じゃあ…亜美ちゃんって呼ぶね!」




亜美さんから亜美ちゃんへと、呼び方が変わるくらい仲良くなった。




「月姫はユーヤ達の呑み会参加しないの~?」


「あー…、私ギリ未成年だから」




もー少しで20歳になるけどね。




「髪の毛乾かせた?そろそろ部屋戻ろうか」


「はぁ~い」




部屋に戻ると、


お風呂に入ったからか急激に眠気が襲ったみたいで




「亜美ちゃ………、寝てる…」




ベッドにダイブしていた亜美ちゃんはスースーッと寝息をたてて気持ちそうに眠っていた。


風邪ひいちゃう、と思って私の手元にあった毛布をかけてあげる。




「さて…………」




ちょっと喉渇いたな…


そーいえば廊下に自販機あったかも。


亜美ちゃんに気づかれないよう、お財布と携帯を持ってゆっくりと廊下に出る。



廊下は誰もいなくて、静かだった。

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