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「……ん?」




自販機で水を買って、

さあ部屋に戻ろう、そう思った時に



なにやら携帯に通知が。



開けると、その通知は蒼空さんからで




『部屋来い。早く』




「へ、部屋?」




な、なんだろう……

今呑み会してるんじゃないの?



早く。なんて書いてあるから、その通りに少し小走りで部屋に向かう。


自販機から蒼空さんたちのいる部屋は本当に近くてすぐに着いた。




「お、おじゃましまー…す」




人の家に入る時並に緊張して、部屋に入る。




「来たか。ちょっと手伝え」


「え、なにを……」




蒼空さんの姿が見えて、その場所に近寄ると




「し、死んでる…!」


「死んでねーわ」




心音さんがうつ伏せ状態で倒れていた。


しかもチャイナ服で……




「な、なにがあったの!!?」


「酔い潰れて寝てんだよ」




ゲシッと心音さんの脇腹辺りに軽く蹴りを入れる蒼空さん。


その周辺にはお酒の瓶やら缶が散乱していた。

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