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私、とんでもない人を好きになってしまったかもしれない。
(ね、眠れなかった………)
カーテンから差し込む光に、もう朝なんだと気づく。
あの後、逃げるように部屋に戻った私は勢いよくベッドに潜り込んだ。
明日も朝早いし寝なきゃ寝なきゃ!
って思っているのに、
何度も何度も思い出してしまう、あの感触。
思い出す度に身体が熱くなって、熱を帯びた。
それがずっと繰り返されて、結局寝れずに朝を迎えてしまったらしい……
「んん……、」
「……あ、おはよう亜美ちゃん」
「おはよぉ~…月姫起きるの早いねぇ…」
眠い…っとまだ眠そうに目をゴシゴシと擦る亜美ちゃん。
まぁ寝てないからね……
「ユーヤ起きてるかな~?」
「どうだろう?昨日泥酔してたから…」
「え!ユーヤ酔ってたの!会いに行こ~と♪」
「あ、ちょっと亜美ちゃん!服!はだけてるよ!」
起きてそのまんまの格好で優也さんの元に行こうとする亜美ちゃんを引きとめて、はだけてる服を直してあげる。
「………月姫ってお姉ちゃんみたい~」
「ふふ、そう?嬉しいなぁ~」
私もこんな可愛い妹欲しいかも。