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夢を見た。



心音さんの手作りケーキが目の前にいっぱい並んでいて、


私はそのケーキが大好きで


好きなだけ食べていいわよ~!って心音さんが言うものだから、「やったー!!!いただきまーす!!」って口いっぱいに頬張る夢。




「もう…食べれないよぉ……」




あぁ幸せだな~なんて思っていたのに




「……おい、起きろ」


「っ!いっ…!たい……」




額に軽い痛み。


その刺激に重い瞼を開ける。




「もぉ…なに…誰…?」




ボヤける視界をゴシゴシと手で擦って目の前の人影を見れば、




「そ、蒼空さんっっっ!!!!!」




私の顔を覗き込むように、蒼空さんが目の前にいた。




「ヨダレでてんぞ」


「っーーーーーー!!!」




その言葉に急いで口元を拭く。




「な、な、な、なんで部屋に…!!!」


「なんでって…ホテル出る時間になってもお前こねーし見に来たらグースカとヨダレ垂らして寝てるから起こしにきたんだよ」


「え、今何時……」


「10時」


「!!!!!!」




やばい!寝すぎ!!!



飛び起きて、すぐに身支度をする私。


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