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-***-




「送ってやろーか?」




波乱の一泊旅行も終わりを迎え、最寄りの駅に帰ってきた私達。



亜美ちゃんは途中の駅で両親が迎えに来ているらしく、その駅でお別れをした。


残ったのは、陽葵何でも屋で働く私達3人で


時刻は午後8時過ぎ。
蒼空さんは私にそう声をかけた。




「…大丈夫。家すぐそこだし」




口元がニヤけそうになった。
けれどグッと堪える。



だって、素直に嬉しいんだもん。



けれどその優しさを断る私。


その言葉に甘えて送ってもらえば、もっと好きになってしまう気がして………




「そ。知らねーおっさんにお菓子あげるからとか言われても絶対ついてくなよ?」


「つ、ついてかないわ!!!」




また子供扱い…!!!

キッ、と蒼空さんを睨む。


そんな私に蒼空さんはフッと笑って




「じゃーな」




ポンッ、と。


私の頭を軽く叩いた。

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