堕ちて、堕ちて、地獄まで。






「なんとなく、俺の勘。

ってそれはそうと、月果今熱出てるだろ。話し合いはお終いにして、とりあえず休めよ」

「…ありがと」

「ん。俺今から出かけるから欲しいものがあれば言えよ」

「うん。…今は、お茶が欲しいな」

「分かった。取ってきてから出かけんな」

「うん」

自分から取りに行けと言ったくせに、もう眠くなってしまった。

寝ちゃお。

私は目を閉じると、すうっと眠りについた。








しばらくして起きると、辺りはしんと静まり返っていた。

たぶん今は夕方で、何も音がしないことから莉音はまだ帰ってきてないということがわかった。

横を見ると、未開封のペットボトルが置かれていた。

そのまま飲む気はしなかったので、コップを探しにキッチンへと行く。

「コップ…っと」

ようやくお目当てのものを見つけると、次は薬を探し始めた。


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