堕ちて、堕ちて、地獄まで。
特に銃に関してはかなり練習させたからな、警察だって手出しできねえと思うよ?」
「銃刀法…」
「乱闘して逮捕されたって別にいいよ?俺はただひとつ、『あの計画』が成功すれば何だっていいんだから」
何、『あの計画』って…。
逮捕されることくらい何でもない、そう思わせるほど大事な計画なのか。
「『あの計画』って…何?」
「それは水無瀬ちゃんには言えないかなー」
「何…っ」
「手荒な真似したくないんだけど?俺と話してくんない」
「…ごめん、帆奈。先教室行ってて」
「月果!」
帆奈が鋭く叫んだ。
「何もされないよ、学校だし」
「でも…」
「行って!」
私の声に圧倒されたのか、帆奈は何度も振り向きながら階段を降りていった。
「さーて、ここから本題。水無瀬ちゃんはどこまで知ってるの?」
「…え?」
何それ。“どこまで”、ってどういうこと…?
「まず、莉音さんがどこの高校に通ってるか知ってる?」
「…知らない」
やっぱり、こいつは白虎なんだ。
そして、莉音のことを知っている上で私に接触してきた。
そう確信した。
「ふーん」
尋ねてきた張本人のくせに随分と興味がなさそうだ。
「まあ、それならいいけど。あーじゃ、話は終わりで」