堕ちて、堕ちて、地獄まで。
私がそう思った次の日も、莉音の女遊びは止まらなかった。
学校から帰ったときには、莉音の家で数人の女が酒を飲んでいた。
その強烈な匂いに、私は鼻を押さえる。
「ねえ、なんかちっちゃい女の子が来たんだけど。この子も今日呼んだ子?」
「あーそいつね。俺の親戚だから乱暴すんなよ」
「えー意外!こんなピュアそうな子と莉音が血の繋がりがあるなんて!」
「ってか…この子も襲っちゃったんじゃないでしょうね?あんぴっちぴっちじゃない、こういう地味そうな子も結構エロかったりするのよね」
「んー別に?」
「可哀想。こういう子、希望を持たせるだけなのに」
その言葉に目を見開く。
「それって、どういう…」
「莉音ー。次は誰とヤるの?私たちそこそこ待ってるんじゃないかって思うんだけどー」
なにこも地獄絵図。順番待ちってこと?
「ごめんごめん。どの子とも同じくらいの時間を割きたいんだってば、お前らだって彼氏とか旦那とかと連絡つかなくていーの?」
「ぜーんぜん。旦那は私のこと抱いてくんないの!多分童貞よあんなん」
「でもヤリ○ンと結婚するよりは童貞くらいの方が良くなーい?」
「それはわかる!莉音とかに気持ちよくしてもらうのはたまにでいいよねー」
「ヤリ○ンと結婚したら浮気されそうだもんねー、浮気されるんだったら先にした方がいいわ」
「ぷっははは!それな!」
女たちの会話は下品すぎて聞いているのも辛かった。