堕ちて、堕ちて、地獄まで。
それから数日経った。
私が家に着くと、リビングは真っ暗だった。
一応ドアは空いてたから、莉音は帰ってきているのだろう。
ダイニングに移動すると、飲み物が置かれていた。
…ココア…?
まだほかほかと湯気を立てているところを見ると、ココアは作られてそこまで時間が経っていないらしい。
莉音もすぐに来なさそうだし、それにこのコップは私用だし。
これは私に飲めって言っているに決まってる。
…飲んじゃおうかな。
私はそれを飲むと、いつも使っている寝室へ向かった。
莉音が帰ってきているのなら、折角買ってきたこのチョコレートを渡さなきゃ。
莉音が好きだと言っていたブランド物のチョコ。
私の分も欲しいからあとで分けて貰おうかな。
そんな風に上機嫌でドアを開ける。
でも私は目の前の様子を見て、愕然とした。