堕ちて、堕ちて、地獄まで。
気づき
少しずつ指を這わせて、ようやく捉えたこの道。
私は絶対にこの道を進んで、最後には…、
きっと、幸せがあるって信じるから。
なんだか、不思議な夢を見た気がする。
隣ではすうすうと規則正しく寝息を立てる莉音が眠っている。その安らかな顔に見惚れる。
長い睫毛がその大きな目を縁取っており、目を瞑っているときにでさえ目が大きいことが分かる。