ときめき、デイドリーム
尊む朝
*
「真生〜、おはよー!!」
「わっ、凛琉。挨拶しながら突進しないで」
「ごめんごめん」
わたしの学校での朝は、親友に挨拶しながら突進することから始まる。
わたしの親友、氷高真生。
ぽけーっとした顔の通り、中身までぼけっとしてる女の子。時々ちょっと抜けてるから、またそこが可愛い。
そして、ぼけっとしてる割にめちゃくちゃ顔が整いまくってるんだから、神様もいい仕事すると思う。
そして、真生は自分のモテ度を自覚してないから、これまた目が離せない。
この子、絶対庇護欲をかきたてるフェロモン的な何かを撒き散らしてるよ。
真生の顔を見ると、毎回尊みが増すからいつもこっそり拝んでる。
こんな素晴らしい子がわたしの友達である世界線でありがとう……と。
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