ときめき、デイドリーム





……目の前で、自分の親友が見た目不良と名高い人に土下座をしていたら、あなたはどうしますか?


わたしだったら、




「……ほんっっっとうに申し訳ございませんでした!!!!」

「悪いと思ってるんだな?」

「それはもう!」



その片隅に居座っている、推しに激似の人をガン見します。


じいいいっと、それはもう、視線だけでうるさいと言われそうなぐらい見続けたのち、ハッとして斜め前に以前土下座したままの親友の肩を叩く。



「ね、ねえねえ、真生!いつの間にこんなイケメンずと知り合いになったの?!」

「イケメンず……」



何か言いたげな真生の顔を無視して問い詰めれば、目の前で千住くんと千井くんが戯れているのを見て、コソッと教えてくれた。



「ええっと、実は、あの人に、私の家のハウスキーパー?家政夫?みたいなことをしててもらってて……」

「えっ、あんなイケメンに?!」



なにそれすっごい役得!


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