ときめき、デイドリーム
「真生も見てみなよ!絶対泣くから!」
「泣ける話なんだ?」
「わかんないけど、ナル様が出てるだけで泣ける!!!」
「なるほど……?」
これ絶対わかってないなって思ったけど、話を聞いてくれるだけでありがたいので流しておく。
それに、なんだかんだ勧めたドラマとかはちょくちょく見ててくれるみたいだし。
「あ、ねえねえ真生、次の土曜暇?暇なら聖地巡礼つきあ、」
「ごめん先輩とシフトかわるからバイトある」
「バイトに秒殺された……」
ううう、と唸っていれば、真生は仕方なさそうに苦笑して。
「んー……わかった。今度、暇な日ができたら絶対にその日は確保するから、その時、一緒に行こう?凛琉が行きたいところ、全部付き合う」
「ほんとっ?!?ありがとう、真生〜!!」
「私の方こそ、ごめんね」
やっぱり、真生は顔と違ってとってもやさしい女の子だ。