ときめき、デイドリーム
ぴん、とポスターを指差して、そうなることが当たり前のように言う真生に、思わず抱きつきたくなった。
真生の中に、わたしと次出かける予定があることが、うれしすぎて。
「う、うん!見に来よ!」
「んー、じゃあ夏休み終わったあとだね、時期的に」
いつ頃休みとろうか、なんてスマホを出してカレンダーで確認してくれるんだから、わたしの趣味に付き合わせて悪いなって心と、付き合ってくれてうれしいって気持ちが同居してる。
「空けられる日があったら事前に言うね」
「わたしは真生の予定に合わせるから大丈夫!」
ありがとう、とまたやわらかく笑った真生は、そのあと荷物を置いてトイレに立って行った。
真生との次のお出かけに、気が早すぎるとわかっていたけど、るんるんとうかれてしまっていたら。
「ごめん、待たせて」
「ううん!ぜんぜん……って、どうしたの?その紙袋」
「ああ、これは……、はい、凛琉」
「……え?わたしに?」