ときめき、デイドリーム





それが起こったのは、そんな話をした数日後のこと。


お昼休みに真生のお弁当に入っていた極上の卵焼きを奪ったお返しにと、肉まんを購買に買いに行っていた時。


この学校で最も有名と謳われている御三方を見つけたのだ。




一年二組に集うその三人は、明らかに顔面美麗度が他の男子とは違っていて、まあ要するに、はちゃめちゃにイケメンだった。



銀髪イケメン、千住伽夜(ちずみかや)
名前を呼ばれるとなぜかフキゲンになる見た目不良。……だが、なにかとよく連んでいる2人の面倒を見ているらしい。


チャラ風イケメン、千井光流(ちいみつる)
本人にその気は一切ないようだが、チャラチャラした空気をいつも漂わせているので、それに騙された女数知れず。


そして、無の骨頂イケメン、朝水那吏(あさみなり)
普段からあまり話さず、目も大体眠たげ。教室では居眠りばかりしていて、教師の目の敵にされているんだとか。



< 5 / 70 >

この作品をシェア

pagetop